時計の精度

2021-03-31 01:45:20
機械式の時計の場合、時計の時刻精度は振り子の周期で決まります。
掛け時計などの振り子に触れる時計は素人が歩度(時刻精度)を調整できる数少ない種類の時計になります。
振り子時計の振り子には歩度調整のためのネジがついています。このネジを根気強く調整すればかなり正確な時計が得られます。
クオーツの振り子時計の振り子は飾りなので調整できないし、調整しても歩度は変わりません。

振り子のない機械式時計の場合、髭ゼンマイを使ったバネが内部にあって振り子の代わりをしています。
髭ゼンマイに力を加えてバネの強さを変えると振り子としての周期がかわるので、ここで歩度が調整できます。
昔の置き時計や目覚まし時計は調整可能になっていたのですが、腕時計では調整可能なものは見たことがないですね。

クオーツの場合は水晶発振子を使った発振回路で歩度が決まります。
使用する発振子や電子部品のばらつきで歩度が変わってしまうのですが、基本的には調整機能はなく部品の付け替えで調整します。
クオーツの歩度は作ってしまえばまず変わることはありません。月差何秒とかいうのは製造時にその数値に収まるように調整していますというだけで、使用中にその範囲内でばらつくというものではありません。
機械式の時計の場合はバネとなる髭ゼンマイの温度変化や金属疲労、振り子の重りに相当するテンプの回りやすさの安定性などが歩度が狂う要因になるので、材料や加工精度が時計精度に影響を与えます。精度の高い時計を作るには高い技術が必要です。
クオーツの場合は電子部品ですからよほど粗悪なものを使わなければ簡単に一定の精度が得られます。

量産品の時計の場合、歩度は運になります。
製品仕様の範囲内に収まっていれば検査は通りますので、月差10秒とかの時計ならば-0.5〜3.0くらいに収まっていれば問題なく適正品でしょう。

今回入手した時計はこの点大当たりでした。まだ2ヶ月ほどですが1秒狂っていません。
この時計の前に使っていた時計はDay-Dateタイプの同じシリーズのムーブなのですが月に2秒ほど進みましたから、この子は大変優秀です。

機械式腕時計

2021-03-29 22:25:37
今回時計を買うのにあちこちみていて驚いたのですが、国産の機械式腕時計って復活してたんですね。
グランドセイコーがプレミア的に残ってるだけかと思ってたんですが、2万円弱のモデルがレディス含めて出ているのには驚きました。

セイコー5ってまだあったんですね。
私が子供の頃、初めて買ってもらったのがセイコー5でした。
自動巻ではなく、ゼンマイも1方向にしか巻けないものでしたが、一応DAYはついてたかな。
買ってまもない頃に歩道ぎわのトタン塀から出てたネジにぶつけて風防に傷がついてしまい悲しかった記憶があります。

なぜ今機械式時計なのでしょう。スマートウォッチの対極にあるものとして注目されたのでしょうか。
クロノグラフやパーペチュアルカレンダーなどは精密機械の極致と言えるもので機械好きにはたまらんとは思いますが、3針のDAY-DATEくらいならクオーツでもそう変わらんと思うんですけどねぇ。

まぁデジタルが嫌いで丸いアナログの時計が好きな私もあまり言えないのかもしれないですけどね…

時計はSEIKO

2021-03-29 22:02:52
時計はSEIKO
Wena3につけたヘッドはセイコーのキネティクスタイプのものです。
キネティクスはクオーツですが、リチウム電池ではなく自動巻の機構を使って発電した電気を蓄電して動きます。
ソーラーが太陽電池で発電しているのに対して、自動巻の機構で発電するという方がわかりやすいでしょうか。

キネティクスは残念ながら国内モデルでは使われていないので、海外モデルの輸入品を買うことになります。
輸入販売している会社は多く、高級時計というわけではないのでニセモノということもあまりないでしょうからそう構えることなく購入できます。この辺はネット販売様様ですね。

日本ではソーラー一色ですが、海外ではキネティクスは割と需要が高いらしいです。
普通のクオーツは電池の流通や交換業者の供給の悪い国では人気がありません。
ソーラーは定期的な日照の望めない期間のある国、地域では人気がありません。
長期間安定して使うなら機械式かキネティクスというケースは割と多く、精度の点で機械式よりも人気があるとか。

セイコーキネティクスにはダイレクトドライブというタイプもあります。
自動巻機構ではなく竜頭を回して発電できるというタイプです。このムーブは高級時計にしか使われていません。
腕の動きで発電するというキネティクスの初期思想からはずれたものだと思うのですが…
まぁしばらく置いておいた時など振って発電するのは面倒なので竜頭で発電できるのは便利とは思うのですがね。

機械式時計でも自動巻ではなく竜頭でゼンマイを巻くのがいいという愛好家は多いそうです。
ゆっくりとゼンマイを巻く行為こそが機械式腕時計の醍醐味なのだとか。
ゼンマイを巻くのと発電するのでは情緒的にずいぶん違う気がします。


Wena3で通知を受ける

2021-03-28 23:42:17
Wena3は時計は別にあるわけなので、スマートウオッチ的機能としては通知の受信は結構重要だと思ってます。
Wena3のアプリではリンクしているスマホの電話着信と、インストールされているアプリの受信する通知をWena3に送信することができます。
Wena3は音を出す機能がないので着信はバイブで伝えられます。
また、LEDが1つついていて点灯色を変えることができます。
バイブパターンが5種類、LEDが七色でこの組み合わせで通知を識別することが可能です。
ただ、LEDは通知中(バイブ中)しか点灯しないので、ブルっと来た時に見ないとわかりません。
バイブは連続(長くバイブ)か短く1回〜4回の5種類です。
電話着信だけは着信中このパターンが繰り返されます。アプリは1度だけ。
通知は10件記録されます。
バイブ強度は3段階です。腕につけているので弱めでも割とわかります。
強だとバイブ音が聞こえるほどなのでこの音がまずい場合のためにサイレントモードが付いてます。

で、Wena3ってどうなのよ?

2021-03-28 23:20:09
で、Wena3ってどうなのよ?
ハードウェアはSonyらしくかっちり作られている印象です。
電池は持ちます。1週間は楽勝。2週間持つんじゃなかろうかって感じです。

ただ、ソフトウェアはかなり難ありな感じですね…
スマホアプリも本体も2〜3週間ごとにアップデートしていて、徐々に改善中という感じです。

スマホからのメッセージ通知に関してはかなり改善されたんじゃないでしょうか。
初期はBluetoothの接続がおかしくて、繋がらない、繋がってるのにデータが更新されない、通知が受けられないなんて状態も発生してたんですが、ほぼ解消した感じです。

電子マネーは使ってないのでよくわかりません。
使い始めてしまえばあまり問題はないようですが、使い始めは色々面倒なようです。

活動量計としてはうーん、って感じでしょうか。
万歩計としては使えます。心拍計としても腕時計やリストバンド型のものとして普通の計測ができていると思います。
心電図のような機能はありません。血中酸素濃度を計測する機能はありません。この辺はハードウェアが変わらないとダメでしょうね。
最近の中華系スマートフォンは計測機能はWena3と変わらないと思うのですが、睡眠監視については結構納得できる結果を表示します。
Wena3はこの辺が全然ダメですね。
睡眠以前に、睡眠ー安静ー軽い運動ー重い運動の識別が全然できてない感じです。
BodyEnergyというSony独自っぽい項目があるんですが、この項目は大勢のゾンビを世に送り出しているようです。
休息すると増加し、ストレスがかかると減少するという0-100の数字で、活動力を表すということなのですが…
睡眠をとってもなかなか復活せず、あっという間にゼロに落ちます。結果HPゼロのまま活動するゾンビが誕生するわけですね。

心拍数のグラフも測定時の数値をそのまま出しているのか平均なのかわかりませんが1数値のグラフを出すだけです。
最近はインターバルごとの心拍数の振れ幅などを使った表示をするものが多いのでなんとなく寂しいです。

iPhoneユーザーはヘルスケアにデータを読みたいと思うでしょうが、残念ながらできません。
これはぜひできるようにしてもらいたいですねぇ。